茶色虫のダウンジャケット [アルベオラータ(繊毛虫以外)]
今日は、アルベオラータ(Alveolata)という言葉が出てきましたので、そのお話です。
アピコンプレクスはマヨネーズのような頭の形をした仲間で、
その方たちは葉緑体のようなものを持っている(あるいはいた)ことは、お話しました。
葉緑体は数種存在することはご存知だと思いますが、色素(クロロフィル:Chlorophyll)の含まれかたで、
緑色植物(クロロフィルbをもつ)と紅色植物(クロロフィルbを持たない)に分かれますね。
(灰色植物ってのもあるそうですが・・・)
葉緑体をもつ微生物ではミドリムシさんが有名で、その方はクロロフィルbを含むので緑色です。
しかし、アルベオラータさんたちはそれがありませんので、だいたい褐色です。
(ミドリゾウリムシさんは、以前ご紹介したように本当の意味で共生なのでおいときますかね・・・)
さて、本題に入ってミドリムシさんたちは、ペリクルストリップなる構造を持っているのが特徴でしたが、
アルベオラータさんたちにも共通の構造があって、それがアルベオラ(Alveola)という袋状の構造なのでした。
皮膜直下にある構造で簡単に図示しておきましょう。
Aが、アピコンプレクスで、皮質の下に広がった袋のみの構造です。
Bが、渦鞭毛虫で、袋の中に硬い板のようなものが入っています。
Cが、繊毛虫で、所々穴の開いた、あるいは細かい連続した、袋の構造です。
(繊毛虫の皮質の構造は以前のお話を参考にしてください。)
ちゃいろ虫(赤色虫?)のなかまは、皮膚の下に袋を持っているのですね。
ダウンジャケットを隠し持っているのですが(皮膚の下ってところがオチャメですね)、
何のためにあるのかは、素晴らしい秘密があるのでしょうが、う~ん、どうしてなのでしょう?
Mol Biol Evol (2011) 28 (3): 1319-1331.にアルベオラの解説が、
Proc Natl Acad Sci U S A. 2009 Jun 16;106 Suppl 1:9963-70.にミドリムシさんとの対比があります。
では、またこの辺で。
アピコンプレクスはマヨネーズのような頭の形をした仲間で、
その方たちは葉緑体のようなものを持っている(あるいはいた)ことは、お話しました。
葉緑体は数種存在することはご存知だと思いますが、色素(クロロフィル:Chlorophyll)の含まれかたで、
緑色植物(クロロフィルbをもつ)と紅色植物(クロロフィルbを持たない)に分かれますね。
(灰色植物ってのもあるそうですが・・・)
葉緑体をもつ微生物ではミドリムシさんが有名で、その方はクロロフィルbを含むので緑色です。
しかし、アルベオラータさんたちはそれがありませんので、だいたい褐色です。
(ミドリゾウリムシさんは、以前ご紹介したように本当の意味で共生なのでおいときますかね・・・)
さて、本題に入ってミドリムシさんたちは、ペリクルストリップなる構造を持っているのが特徴でしたが、
アルベオラータさんたちにも共通の構造があって、それがアルベオラ(Alveola)という袋状の構造なのでした。
皮膜直下にある構造で簡単に図示しておきましょう。
Aが、アピコンプレクスで、皮質の下に広がった袋のみの構造です。
Bが、渦鞭毛虫で、袋の中に硬い板のようなものが入っています。
Cが、繊毛虫で、所々穴の開いた、あるいは細かい連続した、袋の構造です。
(繊毛虫の皮質の構造は以前のお話を参考にしてください。)
ちゃいろ虫(赤色虫?)のなかまは、皮膚の下に袋を持っているのですね。
ダウンジャケットを隠し持っているのですが(皮膚の下ってところがオチャメですね)、
何のためにあるのかは、素晴らしい秘密があるのでしょうが、う~ん、どうしてなのでしょう?
Mol Biol Evol (2011) 28 (3): 1319-1331.にアルベオラの解説が、
Proc Natl Acad Sci U S A. 2009 Jun 16;106 Suppl 1:9963-70.にミドリムシさんとの対比があります。
では、またこの辺で。
単細胞生物の体って複雑なんですね
(๑◔‿◔๑)
by desidesi (2015-02-15 09:13)
desidesiさま、こんばんは、ナイスコメントありがとうございます。
そうですね。
多細胞生物も十分複雑なのですが、
1つの細胞に機能を集約しているのでしょう、
あれもこれも詰め込んだという感じがするのが単細胞生物なのでしょうか?
それ故、機能=形態、という単純な構図が(突き詰めると分子レベルでさえ)、
とても素晴らしく感じてしまうのです。
by dumbo (2015-02-15 22:14)