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鞭毛はどこへ? [アルベオラータ(繊毛虫以外)]

ここ数回で、アルベオラータの仲間のお話をしていますが、
渦鞭毛虫には特徴的な鞭毛が2本あったのですが、アピコンプレックスさんたちには鞭毛がありませんね。

そこで、鞭毛はどこへ行ったのか気になってずっと調べていたのですが、
やはり鎖をつなぐ方たちがいたのですねぇ。
(おもしろい報告がありすぎてそれを見ていたら、ブログの更新がおろそかになってしまいました・・・笑)
今日はそんな方のお話です。

その方たちは、Colpodellaさんや、Rastorimonasさんと呼ばれる方たちです。
この方たちは、渦鞭毛虫の鞭毛装置と、アピコンプレックス(Apicomplexa)さんの、
アピコプラスト(マヨネーズのキャップのような器官)のもとを持っています。
(葉緑体については、鎖をつなぐものたちで少し触れましたね)

そこから導き出されたお話を要約すると、
アピコンプレックスの鞭毛.png
上のように、鞭毛装置の基部がアピコンプレックスさんにも存在するとのことです。
PLoS One. 2014; 9(1): e84653.や
Microorganisms 2014, 2, 73-91;からです。


さて、アピコンプレックスさんにも鞭毛が存在する時期がありまして、
それが雄性配偶体(ミクロガメート:microgamete)といわれる状態で、
ミクロガメートの鞭毛.png
のように二本の鞭毛をもち、そのほかには核だけの状態の、いわば精子のような感じです。
(鞭毛二本というところがこの方たちらしくてお茶目ですね)
Eukaryotic Cell July 2013 Volume 12 Number 7 p. 1009–1019,に、
トキソプラズマのミクロガメートの図示がありました。

では今日はこの辺で。(口癖みたいですか?)

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