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大事に大事に抱えています [クロムアルベオラータ]

クリプトモナスさんにはさらに重要なところがあって、
いろいろなところで説明されているのでさらっと触れるだけにしておきますが、
葉緑体を持った他の生物(生物だったらしい)を体の中に抱えもっているという特徴がありますね。

こんな感じに粗面小胞体:rERのなかに抱え込んでいます。
クリプトモナス-葉緑体.png
ヌクレオモルフ(nucleomorph)というのが抱え込まれた他生物の核の名残として残っています。
これは、クロララクニオン藻にもあって非常に重要なものらしいです。
(クロララクニオンさんは滑面小胞体:sERの中に抱え込んでいますね)

この葉緑体の構造は、高校生のテストにも4層の壁に囲まれた構造として出てくるほど有名なお話だそうです。
(私ら?の時には全くこんな話はなかったのですごいものです、サイエンスやネイチャーの論文ですからね)

Journal of Cell Science 107, 649-657 (1994)にその辺の解説が、
Nature 492, 59–65 (06 December 2012)にヌクレオモルフのお話がありました。

ここら辺の葉緑体をめぐる壮大な物語は、だいぶ解読されていますので、
そろそろ総括的なお話が聞けるのではないかと思われます。

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ligia

高校生物の教科書が大きく変わって、
私が大学で初めて知った内容が随分と取り入れられましたね。
学問の発展は嬉しいことです。
by ligia (2015-03-07 23:13) 

dumbo

ligiaさま、ナイス、コメントありがとうございます。
そうですね、だんだん先端部分との間隔が短くなって、
先生方も大変だと思います。
その内追い抜いてしまったりして、笑。
(高校に電子顕微鏡があるなんてすばらしいかぎりです。
論文なんて簡単に書けちゃいます。その内ノーベル賞が出るのでしょうか)
by dumbo (2015-03-08 08:50) 

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