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さて、さて? [アレルギー・花粉症・免疫]

酪酸は直接接種することは出来ませんので、

「ノルマル酪酸のウサギLD50値は530 mg/kg bw(安全衛生情報センターによる)といわれ、
皮膚毒性、粘膜毒性も強いのです。そして、とても臭くて無理・・・
そして、文献で使用されたものは、酪酸化でんぷんで酪酸そのものではありませんし。
なので直接接種できないわけですね。」

手軽に入手できる酪酸を含むもの、あるいは、クロストリジウムを探してみましょう。

一番有名なのは、酪酸菌(Clostridium butyricum)で、そのものですね。
製剤としては宮入菌、ビオスリーとしてご存知の方がおられると思います。
これは、乳酸菌と一緒にいると増殖力が増加することが知られていますので、
乳酸菌を接種して花粉症がよくなるのはそのせいかもしれません。???
面白いことに乳酸菌、宮入菌はその他のクロストリジウムを抑制するといわれています。

(以下はあくまで、個人的な感想ですがとお断りしておきます。 上を試したことがあるのですが、あまり効果が無かった気がするのですね。 とくに、乳酸菌は、胃腸を整えるといわれていますが、実際のところ、 腸内を酸性にして他の菌が増殖するのを抑えるという作用のため、 酸性にすることによってかえって下痢を起こしたりします。 乳製品だからという方がいたのですが、牛乳を飲んでも下痢はしませんしね。 そもそも、乳糖不耐症と乳酸菌は別物ですし:かえって乳酸菌が乳糖を減少させる。 あくまでも・・・個人的な・・・ですが さらに酪酸菌が産生する酪酸そのものが蠕動を促進し下痢を引き起します。 ある意味毒ですので当然ですね。 そもそも、「腸内常在細菌叢のバランスを改善」というのがよくわからないのです。 この場合の正常とは何なのでしょうか? 腸内を乳酸菌だらけにすることがバランスがいいとは思えないのです。 乳酸菌を飲んだ後、便を染色するとわかるのですが、1種の菌で埋め尽くされます。 すみません理屈っぽくて・・・ そのせいで今の状態といわれたらそれまでですがねっ。 製剤そのものの効果を否定しているわけではなく、 実際よくなっている方もおられるようですので、 少なくとも私にはこれ等の菌は合っていないようです。 「これを飲めばばっちり」と話が聞かれないことからも、個人差が大きいのでしょう。 しかし、人によっては効果があるかもしれませんので、試す価値はあるかと思います。 あくまで自己責任でということですけれど=花粉症のお薬ではありません。)

他に、文献にあった、Clostridium leptum、Clostridium coccoides(Blautia coccoides)で探してみると、
残念ながら、直接含むものは見つけられませんでした。(気づき次第修正しますか)

さて、直接ではありませんが、
納豆菌(Bacillus subtilis)がClostridium leptumを増加させるという報告がありました。
(これは特許JP 2013-147469です)
納豆は大豆ですが、今のところイガイガ感が無いのでいけそうですね。
タンパクが変性しているのでしょうか?
特許といっても製剤に対してで、納豆に対してではありませんので、効能を謳わなければOKでしょう?

逆にClostridiumを減少させるものに、カシューナッツ殻油がありました。
(これは特許JP2009/070829で、主に病原性のクロストリジウムに対してですがね)
この製油に含まれる、アナカルド酸(実に55~80質量%)には抗コクシジウム効果もあるようです。
家畜飼料の0.001質量%以上で効果があるとのことですので、
かなり微量でも殺Clostridium効果があるようです。
ちなみに、カシュー樹脂塗料(フェノール脂質の一種)の原材料です。
さらに、ギンコール酸(イチョウの葉に含まれる)によく似ているとのことです。

酪酸を多く含む食品では。
バター、チーズなどの乳製品。GABA(アミノ酸付きですが)などがありました。

ところで、報告されている非病原性のクロストリジウムは消化管内ですので、
口腔内、あるいは気道内にはいないのか調べたのですが、
細菌叢(マイクロバイオーム:microbiome)の研究は始まったばかりで、まだこの辺は時期尚早のようです。

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