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プールが油田 ボツリオコッカス Botryococcus [トレボウクシア藻]

今日はかなり多細胞の、トレボウクシアのお仲間です。

ボツリオコッカス.jpg
ボツリオコッカス(Botryococcus)さんです。
ジクチオスフェリウムからさらに数をふやし密度を増した、といえばいいでしょうか。

さてこの方は、油を産生することで一躍有名になりました。
実際にカバーグラスでつぶしたりすると、ベトベトになるくらい油まみれになります。

三系統の炭素化合物を生成することが知られ、種類によって、A、B、L品種と呼ばれています。
A:アルカジエン(alkadiene)、アルカトリエン(alkatriene)
B:ボツリオコッセン(Botryococcene) 、メチルスクアレン(methylsqualene)
L:リコパジエン(Lycopadiene)
と生成する物質が異なります。

PLoS One. 2013 Dec 5;8(12):によります。

有望なのはB品種らしいですが、
長いこと石油として利用するには増殖時間が長いことが、ネックとなっていたようです(シャレ?)。
しかし、格段に増殖能力が高い品種(榎本藻)が発見されるなどして一躍有名になったのでした。
(どこにでもいる方たちなのですので探せばもっとすごい品種が隠れているかもしれません)

ちなみに実験プラントは、IHIですので本気ですねぇ。
休耕田の1/10で日本の石油?、ジェット燃料だけ?、がまかなえるとのことですが?、
今迄のところ1リットル500円位らしいです?・・・と?だらけですが、

今年、国内最大級1,500㎡プラントが稼動するようですので、期待は出来そうです。
(IHIホームページにて(現在建設中、2015年3月完成予定)。とありました)

こういったものから作られるエネルギーをバイオマスエネルギーというのでしょうか。

環境エネルギー政策研究所(http://www.isep.or.jp/library/1959)が詳しいらしいので調べてみると、
世界的にみると電力のバイオマスエネルギー利用は、
太陽光より多く第4位に位置するほど重要なようです。
(でも1.8%です。2013年末、推計値で、ほとんどは発酵によるメタンガスらしいですが・・・)

この小さな方たちが未来を担ってくれるのかもしれません。

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コメント 2

みーる

すごい 未来を託したいですね
by みーる (2015-04-06 14:51) 

dumbo

みーるさま、ナイス、コメントありがとうございます。
そうですね、今回の最終プラントが成功すれば、
2020年から実機でのスタートを目指すらしいです。
残念ながら土地代の関係で、海外でのですが。
by dumbo (2015-04-07 05:57) 

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