夕やけ雲を飛んだから [昆虫]
夕焼けのように赤くなるのが、赤トンボなのですが、未成熟のオスや、メスは赤くないのですね。
今日はそんなお話です。
赤くない黄色いトンボです。
そして、成熟した雄でしょうか。
アカトンボ(アカネ属)さんたちはキトンボ以外、足が黒くなりますので、
ぱっと見て、この方はショウジョウトンボでしょう。
この赤くなる元は、
オモクローム(Ommochrome)という色素が酸化還元変化(Redox Change)によって変色するとのことです。
これによって普通赤くならないアカトンボのメスに、還元剤であるビタミンCを注射すると赤くなるとそうです。
(酸化剤を加えると黄色になり、還元剤を加えると赤色に戻るということ。メチルオレンジ様?)
しかし、概念的には、アスコルビン酸などの天然還元物質が関係していると考えられたのですが、
報告では水抽出物には色素以外の物質はみつからなかったとのことで、
さらに進めて、還元型オモクローム系色素そのものが、
オスに含まれる抗酸化物質の主要成分であることが判明したそうです。
住んでいる場所の水によって、色が違うということもありそうですね。
でも、あの綺麗な赤色は夕焼け雲のせいだと思いますよ、きっと。
PNAS July 31, 2012 vol. 109 no. 31 12626-12631.からのお話です。
追加です)
こちらに、『とんぼのめがね』の作詞をされたお医者さんの額賀誠志氏を題材とした紙芝居がありました。
いいお話ですのでぜひご覧下さい。
(リンク元が不明なのでじかにリンクしています。直接リンク不可でしたらコメントいただきましたら幸いです。)
昭和23年頃、箒平地区に往診した折に目にした子どもがトンボと戯れて遊ぶ光景から作詞されたそうです。
(ふくしま歴史探訪:子どもの目を持ったお医者さま「とんぼのめがね」と 額賀誠志 (ぬかがたかし)からです。)
広野町下浅見川辺りなのでどんなトンボだったのでしょう?想像が膨らみますよね。
往診の行きと、帰りなのでしょう。夕方までお仕事だったのですね。
行きの、水いろめがねはシオカラトンボでしょうか?
帰りの、あかいろめがねはどなたなのでしょう?
真っ赤を想像しますので、ショウジョウトンボさんと言いたいところですが、
こどもが追っているくらいたくさんいるとすると、ナツアカネなのでしょうね。
アキアカネの目はそれほど赤くないようですし。
すると詩がつくられたのは7月くらいなのでしょうか?
稲がまっさかりの田んぼに子どもがトンボと戯れる姿が想像できますね。
仕事の疲れが癒されたことでしょう。
では、よい一日を。
今日はそんなお話です。
赤くない黄色いトンボです。
そして、成熟した雄でしょうか。
アカトンボ(アカネ属)さんたちはキトンボ以外、足が黒くなりますので、
ぱっと見て、この方はショウジョウトンボでしょう。
この赤くなる元は、
オモクローム(Ommochrome)という色素が酸化還元変化(Redox Change)によって変色するとのことです。
これによって普通赤くならないアカトンボのメスに、還元剤であるビタミンCを注射すると赤くなるとそうです。
(酸化剤を加えると黄色になり、還元剤を加えると赤色に戻るということ。メチルオレンジ様?)
しかし、概念的には、アスコルビン酸などの天然還元物質が関係していると考えられたのですが、
報告では水抽出物には色素以外の物質はみつからなかったとのことで、
さらに進めて、還元型オモクローム系色素そのものが、
オスに含まれる抗酸化物質の主要成分であることが判明したそうです。
住んでいる場所の水によって、色が違うということもありそうですね。
でも、あの綺麗な赤色は夕焼け雲のせいだと思いますよ、きっと。
PNAS July 31, 2012 vol. 109 no. 31 12626-12631.からのお話です。
追加です)
こちらに、『とんぼのめがね』の作詞をされたお医者さんの額賀誠志氏を題材とした紙芝居がありました。
いいお話ですのでぜひご覧下さい。
(リンク元が不明なのでじかにリンクしています。直接リンク不可でしたらコメントいただきましたら幸いです。)
昭和23年頃、箒平地区に往診した折に目にした子どもがトンボと戯れて遊ぶ光景から作詞されたそうです。
(ふくしま歴史探訪:子どもの目を持ったお医者さま「とんぼのめがね」と 額賀誠志 (ぬかがたかし)からです。)
広野町下浅見川辺りなのでどんなトンボだったのでしょう?想像が膨らみますよね。
往診の行きと、帰りなのでしょう。夕方までお仕事だったのですね。
行きの、水いろめがねはシオカラトンボでしょうか?
帰りの、あかいろめがねはどなたなのでしょう?
真っ赤を想像しますので、ショウジョウトンボさんと言いたいところですが、
こどもが追っているくらいたくさんいるとすると、ナツアカネなのでしょうね。
アキアカネの目はそれほど赤くないようですし。
すると詩がつくられたのは7月くらいなのでしょうか?
稲がまっさかりの田んぼに子どもがトンボと戯れる姿が想像できますね。
仕事の疲れが癒されたことでしょう。
では、よい一日を。
2015-06-27 06:00
nice!(48)
コメント(6)
トラックバック(0)
酸化還元変化だったのですか。神秘ですね。
by kazg (2015-06-27 10:22)
kazgさま、ナイス、コメントありがとうございます。
色素そのものの説明は、
https://www.jstage.jst.go.jp/article/konchubiotec/82/1/82_1_5/_pdf
が詳しいでしょうか。
その他のトンボについてでは、
シオカラトンボに関しても薄茶色から水色へと体色変化する、複数の候補遺伝子が得られたそうです。(UV反射Waxに関係するそうです。)
奥はさらに深そうですね。
by dumbo (2015-06-27 15:15)
PDF拝見いたしました。とても良いお話しです。
そしてピカピカメガネも赤色メガネも太陽や夕日
夢がありますね。
ただ、ただ・・・・とても悲しいのですが
広野町の上浅見川は、原発被害の多かったところです。
今は帰れるのかな?
いわきから、南相馬まで迂回して150キロ走りました。
入れなかった場所なんです。悔しいです
by majyo (2015-06-27 18:25)
majyoさま、ナイス、コメントありがとうございます。
あの事故が無ければ・・・と思います。
残念です。
by dumbo (2015-06-27 18:31)
こんばんは。
かつて、ショウジョウトンボを赤とんぼと勘違いして某写真掲示板に投稿した
苦い経緯があります(; ̄ー ̄A
by Canompus (2015-06-27 20:57)
Canompusさま、ナイス、コメントありがとうございます。
このトンボは、真っ赤ですから、
まさに赤とんぼで大丈夫だと思います。
場所によっては結構いっぱい飛んでますし、
夕焼けを見ていたのはこっちの方かもしれませんね。
by dumbo (2015-06-28 04:00)