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誘因、忌避、フェロモン geraniol [昆虫]

さて、「なんでゼラニウムがそんなに好きなの?」と、
カミキリムシさんに聞いても答えてはくれませんので調べてみました。


ゼラニウムの成分にゲラニオール (geraniol) というものがあるらしく、
色々あるようですが・・・

そのゲラ・ですが、これはバラにも含まれているので、
ローズゼラニウムということで大体一致しているようです。

これまた異論が色々ですが、蚊を寄せ付けないという作用があるようです。
dumbo的には、蚊には頭に一滴ハッカが最強、と思っておりますが、
自分の眼もショボショボするのが難点ですね、笑


報告を探ってみると、ゲラ・・はダニのフェロモンの一種らしいです。
これは未成熟のメスがオスを寄せ付けないために出すので忌避させるのです。
EnvIron. Entomol. 5, 133-138. からでしょうか?


ではなぜゼラニウムにカミキリムシさんが・・・
植物防疫 第63巻 第12号(2009 年)によると、
誘引剤として昆虫トラップに使用されているのです。

他の虫では誘因剤として作用するのです、面白いですね。


さらに、ビールのホップの香りとしても有名らしいのです、
The Japanese journal of taste and smell research 21(3):2014.12 p.463-466.からです。


飲み残しのビールの缶を置いておくと朝には昆虫が入っているかもしれません???
ご用心を・・・
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コメント 4

Lyuka

こんにちは。ご無沙汰してます。

誘引剤の話ですが、広島の田舎に住んでいた頃、まだ幼稚園児の弟にカブトムシをせがまれて、夜の間にくぬぎの木(だったと思う)に黒砂糖をビールで溶いた蜜を塗りたくっておいて、夜明け頃に取りに行かせたら、カブトムシ他甲虫がうじゃうじゃと集まっていて好きなのを好きなだけ獲ってこれたと言ってました。

これもビールか何かが誘引剤になってたんでしょうかね。
by Lyuka (2018-06-24 23:23) 

dumbo

Lyukaさま、お久しぶりのご連絡ありがとうございます。
うれしいですね。

ホップの香り成分にゲラ二オールが入っていて、品種ごとにかなりの差が報告されています。
またこのゲラニオールはライムの匂いに変化するようですから、ライムなどもそんな作用があるのでしょうか?

ビールのメーカーによって甲虫の誘因作用が違うかもしれませんので、お子さんの夏休みの宿題にいいかもしれませんね。
あっ、ビールは子供には禁忌でした、すみません、笑。
アルコール分0%でしたら良いのでしょうか、フレーバーなものもあるようですし。

本当に、ご連絡ありがとうございました。
by dumbo (2018-06-25 09:40) 

Lyuka

ゲラニオールは水に不溶なのでビールのアルコール分が香り立ちに関係しているのかもしれません。
黒砂糖を水で溶いてもあまり効果がなかったように記憶しています。
ビールはキリンの瓶ビールだったのを覚えています。
今だと「一番搾り生ビール大びん」ってところでしょうか(笑)
by Lyuka (2018-06-27 16:42) 

dumbo

Lyukaさま、こんにちは。
水に可溶、不溶も関係するのですね。
そうするとアルコール0%のものを試してみると、さらに興味的な事がつかめるかもしれませんね。
不確かですが、アルコール自体には誘因作用が無かったと記憶しておりますので、
何か他のもの、たとえば、炭酸ガス(蚊などは良く引きつけますし)など、色々関係するのでしょうか?
すごく面白そうで興味がわくのは私だけなのでしょうか?笑
ホームページ拝見させて頂いております。
勉強になっておりますので私も精進せねばなりませんね。
(足元にも及ばないので・・・とほほ、というところですが・・・)
これからもよろしくお願いいたします。
あっ、私も飲むならキリ○です。
by dumbo (2018-06-27 18:17) 

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