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シャルル・ニコル チャールズ・ニコル Charles Nicolle's law [その他(全ての生物)]

人のコロナウイルスの感染が話題になりますが、
dumboは人間を含めて生き物すべてが気になるわけです。

さて、
犬にはワクチンがありますが、
WSAVAと呼ばれる方達のグループ?の話題が有名で、
「現在、犬コロナウイルスに対するワクチンを推奨していない。コロナウイルスが犬にとって確実に病原性をもつウイルスであるという科学的な根拠が十分得られておらず、ワクチン接種による感染予防効果のエビデンスはさらに乏しい・・・2015年版」
という事になっています。

ここでいう、犬コロナウイルスはCCoVで、タイプⅠ、タイプⅡに分かれ、おもに腸炎を起こします。
タイプⅡはさらにa,bに分類されるようです。
Res Vet Sci, 90, 205-207 (2011)からです。

日獣会誌 66 61 ~64(2013)によると、若齢犬(12 週齢以下)では46.3 %にも感染が認められたとのことで、
半数の犬が3カ月でもう感染しているという事です。(ということはおそらく殆どのイヌ達が?)
こんなことからも、ありふれた病気という事なのでしょう。

たいして、猫にもコロナウイルスというものが存在していて、
FCoVと言われ(FはFelisで猫属なので、上のCCoVのCがCanis=イヌ属ですからそのままですが)
るものと、FIPV、猫伝染性腹膜炎ウイルスがあります。
猫に対するコロナウイルスはかなり複雑で色々お話があるのですが、今回はあまり深くふれないことで・・・


ほかの動物にもあって、
ウイルス 第53巻 第2号、P201-209 2003、がわかりやすいでしょうか?
人のコロナウイルスはHCoVというものがあって、これは今回のウイルスとはまた違うものですからややこしいですね。
今回、人間を苦しめているコロナウイルスは、SRAS-CoVで、2003に発見されて多くの死者を出したものに類似してるようです。
SRASは4型に分類される様ですから、遺伝子の末端がかなり異なっているそうです。


今後、新型コロナウイルスは(SARS-CoVの亜型?SARS-CoV-2)はどうなっていくのでしょう?

犬にはコロナウイルスに対する免疫がありそうですが、
猫の例からすると、かなり型に敏感なようですから、SARS-CoVには対抗できるかどうかわからないですね。
(猫もかなり免疫があるようですが、体の中で変異したりするようです=FIPV?)


全ての動物が新たに感染すると仮定すると、シャルル・ニコル(チャールズ・ニコル)の法則に従って感染が終息?(この法則は防疫に関してですが)するのでしょうね。

図にすると、
チャールズニコル概略.png
こんな感じで、
ワクチンを接種した≒すでに感染して免疫が出来ている動物が、75%を超えると自然に終息するという事です。
(理論はわかるのですが、発表した報告が見つかりませんので、どなたかご存知でしょうか?)

今後どれだけ感染が広がるかによってどれだけの被害が出るか不安でたまりませんが、
家に閉じこもっているなど=感染するかもしれない(未感染・免疫が出来ていない)人がある程度いるとすると、
ワクチンが出来るまで感染の発生は無くならないかもしれません。

75%というと相当な被害が出るでしょうから、早くワクチンが出来るといいのですが・・・
何年後になるのでしょう?

今更ながら、生き物というのは不思議でなりません。
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