トゲはグシャッと縮みます ウロコタイヨウチュウ Sphaerastrum Raphidiophrys [肉質虫]
Sphaerastrum(ウロコタイヨウチュウ:Raphidiophrys)の群生です。軸足にまでスケールが付着してますね。
ここまでいくと、何でもありのファッションな感じで、スパンコールギラギラです。
さて、太陽虫の移動についてですが、
y. Ceil sd. 3,231 -244 (1968)によると、
その移動の仕方は玉ころがしのようで、顕微鏡を観察しているときに移動している様子からも伺えます。
しかし、その足はからだの移動に使われるよりも、
Jpn. J. Protozool. Vol. 35, No. 2. (2002)によると、
おもに食べ物の輸送に使われるらしいので、どちらかと言うと手ですね。
軸足と呼ばれる足ですが、付け根が動くのではなく伸び縮みします。
Zoological Science 20 (11): 1367-1372. 2003によると、
他の生物で見られる収縮より1000倍(1–10 mm/sec)もの速度で収縮が可能であると述べられていて、
いかにすばらしい足(手?)を持っているかがわかります。
縮む機構ですが、他の生物では見られない独特な機構であるらしく
J Cell Biol. Aug 1, 1992; 118(3): 585–594.によると
節間の不安定化と崩壊によるものだろうと推測されています。
またCELL STRUCTURE AND FUNCTION 10, 63-70 (1985)によると
繊維をねじることによって収縮するのだろうともいわれています。
ペットボトルをグシャッとつぶす感じといえばいいのでしょう・・・?
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