霰石2 [接合藻]
霰石 アオミドロ(Spirogyra) [接合藻]
みなさんご存知、アオミドロ(Spirogyra)さんです。
この方も接合子(接合胞子?)をつくることはご存知だと思います。
アミミドロさんとは別人で、螺旋状の葉緑体が特徴ですね。
さて、この方たちもミネラルを蓄積するようです。
その結晶はアラレ石:CaCO3(炭酸カルシウム)で、サンゴや鍾乳石などで有名ですかね?
綺麗なトゲトゲの結晶を生じるようです。
Mineralogical Magazine, April 1988, Vol. 52, pp. 241-245によります。
その他の生物を探して見ますと、以下の表のようなミネラルが報告されているようです。
菌類(Fungi) | ポリリン酸塩 シュウ酸カルシウム |
---|---|
アメーボゾア(Amoebozoa) | ポリリン酸塩 |
イデユコゴメ(Cyanidiophyceae) | ポリリン酸塩 |
ウシケノリ(Bangiophyceae) | ポリリン酸塩 SiO2 |
真正紅藻(Florideophyceae) | ポリリン酸塩 シュウ酸カルシウム |
車軸藻(Charophyceae) | BaSO4/SrSO4 CaSO4 |
緑藻(chlorophyceae) | ポリリン酸塩 |
プラシノ藻(Prasinophyceae) | SiO2 scales ポリリン酸塩 |
トレボウクシア藻(Trebouxiophyceae) | ポリリン酸塩 |
アオサ藻(Ulvophyceae) | ポリリン酸塩 シュウ酸カルシウム |
アカンタリア(Acantharia) 放散虫(Radiolaria) | SrSO4 |
有孔虫(Foraminifera) | SiO2 CaCO3 |
ユーグリファ(ウロコカムリ:Euglypha) | SiO2 |
繊毛虫(Ciliata) | Fe3O4 BaSO4/SrSO4 |
アピコンプレックス(Apicomplexa) | ポリリン酸塩 |
渦鞭毛藻(Dinophyta) | Fe3O4 ポリリン酸塩 SiO2 |
珪藻(Bacillariophyceae) | SiO2 |
Chromomonadophyceae | ポリリン酸塩 |
黄金色藻(Chrysophyceae) | SiO2 |
Palmophyceae | SiO2 |
褐藻(Phaeophyceae) | ポリリン酸塩 |
黄金色藻(Chrysophyceae) | SiO2 |
Palmophyceae | SiO2 |
ケイ質鞭毛藻(Silicoflagellata) | SiO2 |
シヌラ藻(Synurophyceae) | SiO2 |
トリボネマ藻(Tribonematales) | ポリリン酸塩 |
ハプト植物(パブロバ:Pavlovophyceae) | BaSO4/SrSO4 |
プリムネシウム藻(Prymnesiophyceae) | CaCO3 SiO2 |
クリプト植物(Cryptophyta) | Fe3O4 ポリリン酸塩 |
ミドリムシ(euglenophyta) | Fe3O4 |
ボド(Bodonida) | SiO2 ポリリン酸塩 |
トリパノソーマ(Trypanosoma) | ポリリン酸塩 |
一部は細胞の骨格として使用しているみたいですね。
Geomicrobiology Journal 27(6&7): 572-584.からのお話でした。
こんぺいとう ホシガタモ Staurastrum [接合藻]
金平糖のような、ホシガタモ(Staurastrum)さんです。
結構小さい方なので、うまく撮影するのは難しいですね。
緑なので、メロン味なのでしょうか?
横から見ると、
こんな感じです。
いろいろな形の方がおられて、突起があるなしで分けることがあり、
突起があるとEustaurastrum、ないとProstaurastrumと呼んだりするようです。
これは、ターナーさん(1893年)以降、平野さん(1955)とBourrellyさん(1966)らによるらしいですね。
(THE GENERA STAURASTRUM MEYEN AND STAURODESMUS TEILING (ORD. DESMIDIALES) IN ROMANIAからです。)
可愛いい方のご紹介でした。
結構小さい方なので、うまく撮影するのは難しいですね。
緑なので、メロン味なのでしょうか?
横から見ると、
こんな感じです。
いろいろな形の方がおられて、突起があるなしで分けることがあり、
突起があるとEustaurastrum、ないとProstaurastrumと呼んだりするようです。
これは、ターナーさん(1893年)以降、平野さん(1955)とBourrellyさん(1966)らによるらしいですね。
(THE GENERA STAURASTRUM MEYEN AND STAURODESMUS TEILING (ORD. DESMIDIALES) IN ROMANIAからです。)
可愛いい方のご紹介でした。
タグ:ホシガタモ Staurastrum
トゲトゲの卵 [接合藻]
膨れました ツヅミモ Cosmarium [接合藻]
袋が見えません? コウガイチリモ pleurotaenium [接合藻]
流れは繊維が基本 [接合藻]
くっついて卵をつくります [接合藻]
ミカヅキモはいつも分裂して増えているのですが、
環境が悪くなると、耐久卵のようなものをつくるべく接合(conjugation)します。
こんな感じに、接合子(zygote)は1個のときと、2個の時があるようです。
(1個のときも接合前に分裂するので、同じなのかもしれません。)
このときに、それぞれのミカヅキモの親はフェロモン様物質を放出し、異性?
(外観上区別できず、プラス、マイナスと呼ばれるので通常とは異なるようです)をみつけるのだそうです。
ミカヅキモにもいろいろあるようです。
Journal of Phycology Volume 26, Issue 1, pages 195–201, March 1990.からのお話でした。
環境が悪くなると、耐久卵のようなものをつくるべく接合(conjugation)します。
こんな感じに、接合子(zygote)は1個のときと、2個の時があるようです。
(1個のときも接合前に分裂するので、同じなのかもしれません。)
このときに、それぞれのミカヅキモの親はフェロモン様物質を放出し、異性?
(外観上区別できず、プラス、マイナスと呼ばれるので通常とは異なるようです)をみつけるのだそうです。
ミカヅキモにもいろいろあるようです。
Journal of Phycology Volume 26, Issue 1, pages 195–201, March 1990.からのお話でした。
きらきら光る月のかけら [接合藻]
ミカヅキモさんで一番気になる部分は、なんといっても先端でしょうか。
なにか、球形のふくろ(spherical vacuole)に大事そうに抱えたきらきら光るものがありますね。
実はこれ、バリウム(barium)の結晶なのだそうです。
レントゲン撮影で飲みますよね、それです、硫酸バリウム。
(Br. phycol. J.1980. 15:261-264.からです)
何のためにあるのというと、うーん残念ですがあまり良くわからないようです。
(NATURE CHEMISTRY | VOL 5 | FEBRUARY 2013.146.からです。)
不思議ですよねぇ。
(カビなどのSpitzenkörperとは全く違った構造ですし、どうなのでしょう?
そちらは、Eukaryot Cell. 2005 Feb;4(2):225-9.に解説がありますね。)
そうそう、報告によると、
ストロンチウム:strontiumも蓄積するらしいので、
放射性物質の除去に利用できるのではというお話がありました。
(硫酸イオンと、カルシウム、バリウム、ストロンチウムが非選択的に結合するとのことで、
その際、細胞自体には BaとSr vs Caの選択的な取り込みは無いようです。)
アルミン酸ストロンチウムになれば、本当に光るのですが・・・
すごいですね、ミカヅキモ。
Journal of Structural Biology 176 (2011) 192–202.からのお話でした。
補足)上記報告では、小胞内SO4濃度が上昇することによりそれらの物質が結晶化するのではないか、
そしてそのことを‘‘sulfate trap’’(硫酸トラップ?)と呼ぶそうです。
追加)アカンタリア(Acantharea):放散虫の一種、珪藻(Diatom)やその他も、
ストロンチウムやバリウムを蓄積します。
日本の報告では、
河北潟総合研究 16, 7-24, 2013-03.に福島原発の放射能拡散による生物への蓄積が報告されています。
なにか、球形のふくろ(spherical vacuole)に大事そうに抱えたきらきら光るものがありますね。
実はこれ、バリウム(barium)の結晶なのだそうです。
レントゲン撮影で飲みますよね、それです、硫酸バリウム。
(Br. phycol. J.1980. 15:261-264.からです)
何のためにあるのというと、うーん残念ですがあまり良くわからないようです。
(NATURE CHEMISTRY | VOL 5 | FEBRUARY 2013.146.からです。)
不思議ですよねぇ。
(カビなどのSpitzenkörperとは全く違った構造ですし、どうなのでしょう?
そちらは、Eukaryot Cell. 2005 Feb;4(2):225-9.に解説がありますね。)
そうそう、報告によると、
ストロンチウム:strontiumも蓄積するらしいので、
放射性物質の除去に利用できるのではというお話がありました。
(硫酸イオンと、カルシウム、バリウム、ストロンチウムが非選択的に結合するとのことで、
その際、細胞自体には BaとSr vs Caの選択的な取り込みは無いようです。)
アルミン酸ストロンチウムになれば、本当に光るのですが・・・
すごいですね、ミカヅキモ。
Journal of Structural Biology 176 (2011) 192–202.からのお話でした。
補足)上記報告では、小胞内SO4濃度が上昇することによりそれらの物質が結晶化するのではないか、
そしてそのことを‘‘sulfate trap’’(硫酸トラップ?)と呼ぶそうです。
追加)アカンタリア(Acantharea):放散虫の一種、珪藻(Diatom)やその他も、
ストロンチウムやバリウムを蓄積します。
日本の報告では、
河北潟総合研究 16, 7-24, 2013-03.に福島原発の放射能拡散による生物への蓄積が報告されています。