池の中は? いつも通りにぎやかです。 [アルベオラータ(繊毛虫以外)]
ぐにゃぐにゃフープ 渦鞭毛虫 再々? [アルベオラータ(繊毛虫以外)]
ぐにゃぐにゃフープ 渦鞭毛虫 [アルベオラータ(繊毛虫以外)]
何度か登場していますが、遊泳速度が速く、動いている所の動画はやはり・・・
バイコンタ(Bikonta)でありながら、鞭毛と反対側に進むという・・・変わりもの?
それとも後進が好きなのでしょうか???例外?はつきものということなのでしょうね。
幾度となく挑戦しているのですが、現時点で良さそうな?・・・今一つです?
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
movは
スローで撮影しコマ送り映像にしましたが、後(尾部)の鞭毛はなんとなくわかるでしょうか?
鞭毛の配置の解説はこちらでお話しましたね。
横から生えていると考えると、後進ではなく横向きが正しいかもしれません。
ですが、動く方向は鞭毛(尾の)の反対側で・・・うーん?
横の鞭毛は
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
拡大するともやもやっとしたものがなんとなく・・・心の目で感じて下さい!
以前の方がわかりやすいかもしれませんね・・・???
「・・・」おおいいかな?
バイコンタ(Bikonta)でありながら、鞭毛と反対側に進むという・・・変わりもの?
それとも後進が好きなのでしょうか???例外?はつきものということなのでしょうね。
幾度となく挑戦しているのですが、現時点で良さそうな?・・・今一つです?
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スローで撮影しコマ送り映像にしましたが、後(尾部)の鞭毛はなんとなくわかるでしょうか?
鞭毛の配置の解説はこちらでお話しましたね。
横から生えていると考えると、後進ではなく横向きが正しいかもしれません。
ですが、動く方向は鞭毛(尾の)の反対側で・・・うーん?
横の鞭毛は
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拡大するともやもやっとしたものがなんとなく・・・心の目で感じて下さい!
以前の方がわかりやすいかもしれませんね・・・???
「・・・」おおいいかな?
意外な生物にも眼が、渦鞭毛虫 [アルベオラータ(繊毛虫以外)]
少し脱線?して、一見、めとは関係の無いかた?にも眼があるというお話です。
渦鞭毛虫にも眼があった、というお話です。
Nature 523, 204–207 (09 July 2015)、からです。
渦鞭毛虫の中のErythropsidiniumと、Erythropsidiniumという種類に、レンズ、網膜、色素膜を持つまさしく眼といった構造が見つかっています。
ちなみに単細胞ですから、我々とは全くの別物ということですね。
(遺伝子的にも独立して分化した独自の構造のようです)
図示するとこんな感じです。
遺伝子的には、共生した、ミトコンドリア、葉緑体などから由来するらしいですが、
分裂時にもちゃんと構造が複製されることから、この生物のものになっているということのようです。
なんとすごい、構造でしょう!
眼(ocelloidという名称のようです)として機能することから今後の報告が待たれますね。
細胞群でなくても、レンズ、網膜、色素膜を作って、眼として機能するというお話でした。
そのうち、単細胞生物に脳がなんて報告が・・・
まず捕まらないでしょうがねっ
渦鞭毛虫にも眼があった、というお話です。
Nature 523, 204–207 (09 July 2015)、からです。
渦鞭毛虫の中のErythropsidiniumと、Erythropsidiniumという種類に、レンズ、網膜、色素膜を持つまさしく眼といった構造が見つかっています。
ちなみに単細胞ですから、我々とは全くの別物ということですね。
(遺伝子的にも独立して分化した独自の構造のようです)
図示するとこんな感じです。
遺伝子的には、共生した、ミトコンドリア、葉緑体などから由来するらしいですが、
分裂時にもちゃんと構造が複製されることから、この生物のものになっているということのようです。
なんとすごい、構造でしょう!
眼(ocelloidという名称のようです)として機能することから今後の報告が待たれますね。
細胞群でなくても、レンズ、網膜、色素膜を作って、眼として機能するというお話でした。
そのうち、単細胞生物に脳がなんて報告が・・・
まず捕まらないでしょうがねっ
死角はありません。 [アルベオラータ(繊毛虫以外)]
繊毛虫のところで、銛を発射するということはお話しました。
渦鞭毛虫もアルベオラータのお仲間ですので、同じようにもり:やりを発射します。
硬いからに覆われているので、どこから発射するのか疑問に思ったので調べると、
全身発射口だらけなのでした。
発射口の名前はずばり、trichocysts poresといって、毛胞(トリコシスト:trichocysts)を発射するために、
甲羅に穴が開いているのですね。
穴がほとんど無い種類とか、頭の上?にあるとかで、分類にも利用されている重要な穴らしいです。
うーん、触ると怪我しちゃいますね。
渦鞭毛虫もアルベオラータのお仲間ですので、同じようにもり:やりを発射します。
硬いからに覆われているので、どこから発射するのか疑問に思ったので調べると、
全身発射口だらけなのでした。
発射口の名前はずばり、trichocysts poresといって、毛胞(トリコシスト:trichocysts)を発射するために、
甲羅に穴が開いているのですね。
穴がほとんど無い種類とか、頭の上?にあるとかで、分類にも利用されている重要な穴らしいです。
うーん、触ると怪我しちゃいますね。
鞭毛はどこへ? [アルベオラータ(繊毛虫以外)]
ここ数回で、アルベオラータの仲間のお話をしていますが、
渦鞭毛虫には特徴的な鞭毛が2本あったのですが、アピコンプレックスさんたちには鞭毛がありませんね。
そこで、鞭毛はどこへ行ったのか気になってずっと調べていたのですが、
やはり鎖をつなぐ方たちがいたのですねぇ。
(おもしろい報告がありすぎてそれを見ていたら、ブログの更新がおろそかになってしまいました・・・笑)
今日はそんな方のお話です。
その方たちは、Colpodellaさんや、Rastorimonasさんと呼ばれる方たちです。
この方たちは、渦鞭毛虫の鞭毛装置と、アピコンプレックス(Apicomplexa)さんの、
アピコプラスト(マヨネーズのキャップのような器官)のもとを持っています。
(葉緑体については、鎖をつなぐものたちで少し触れましたね)
そこから導き出されたお話を要約すると、
上のように、鞭毛装置の基部がアピコンプレックスさんにも存在するとのことです。
PLoS One. 2014; 9(1): e84653.や
Microorganisms 2014, 2, 73-91;からです。
さて、アピコンプレックスさんにも鞭毛が存在する時期がありまして、
それが雄性配偶体(ミクロガメート:microgamete)といわれる状態で、
のように二本の鞭毛をもち、そのほかには核だけの状態の、いわば精子のような感じです。
(鞭毛二本というところがこの方たちらしくてお茶目ですね)
Eukaryotic Cell July 2013 Volume 12 Number 7 p. 1009–1019,に、
トキソプラズマのミクロガメートの図示がありました。
では今日はこの辺で。(口癖みたいですか?)
渦鞭毛虫には特徴的な鞭毛が2本あったのですが、アピコンプレックスさんたちには鞭毛がありませんね。
そこで、鞭毛はどこへ行ったのか気になってずっと調べていたのですが、
やはり鎖をつなぐ方たちがいたのですねぇ。
(おもしろい報告がありすぎてそれを見ていたら、ブログの更新がおろそかになってしまいました・・・笑)
今日はそんな方のお話です。
その方たちは、Colpodellaさんや、Rastorimonasさんと呼ばれる方たちです。
この方たちは、渦鞭毛虫の鞭毛装置と、アピコンプレックス(Apicomplexa)さんの、
アピコプラスト(マヨネーズのキャップのような器官)のもとを持っています。
(葉緑体については、鎖をつなぐものたちで少し触れましたね)
そこから導き出されたお話を要約すると、
上のように、鞭毛装置の基部がアピコンプレックスさんにも存在するとのことです。
PLoS One. 2014; 9(1): e84653.や
Microorganisms 2014, 2, 73-91;からです。
さて、アピコンプレックスさんにも鞭毛が存在する時期がありまして、
それが雄性配偶体(ミクロガメート:microgamete)といわれる状態で、
のように二本の鞭毛をもち、そのほかには核だけの状態の、いわば精子のような感じです。
(鞭毛二本というところがこの方たちらしくてお茶目ですね)
Eukaryotic Cell July 2013 Volume 12 Number 7 p. 1009–1019,に、
トキソプラズマのミクロガメートの図示がありました。
では今日はこの辺で。(口癖みたいですか?)
もっとも単純ですか? [アルベオラータ(繊毛虫以外)]
今日は渦鞭毛虫の成長過程のお話です。
上図は渦鞭毛虫の、ウズオビムシ(Peridinium)のライフサイクルです。
アピコンプレクサでは、かなり複雑な呼び方ばかりでしたが、
ウズオビムシさんは最後の部分のみを取り出したような生活を送っています。
なので、基本形といえるのでしょうね?
配偶子(gamete)も雌雄ともほとんどかわらず、親と同じような形とのことです。
接合体(zygotes)も始めのうちは運動しているのですが、そのうちに殻を形成し、
つるっとした嚢子(cyst)に変化し、休眠期間に入ります。
Nippon Suisan Gakkaishi 53(3), 473-478 (1987).
水環境学会誌 Vol.25,No.9.PP559-563(2002).からによります。
上図は渦鞭毛虫の、ウズオビムシ(Peridinium)のライフサイクルです。
アピコンプレクサでは、かなり複雑な呼び方ばかりでしたが、
ウズオビムシさんは最後の部分のみを取り出したような生活を送っています。
なので、基本形といえるのでしょうね?
配偶子(gamete)も雌雄ともほとんどかわらず、親と同じような形とのことです。
接合体(zygotes)も始めのうちは運動しているのですが、そのうちに殻を形成し、
つるっとした嚢子(cyst)に変化し、休眠期間に入ります。
Nippon Suisan Gakkaishi 53(3), 473-478 (1987).
水環境学会誌 Vol.25,No.9.PP559-563(2002).からによります。
ぐにゃぐにゃフープ [アルベオラータ(繊毛虫以外)]
今日は、渦鞭毛虫たちの運動の様子です。
渦鞭毛虫の運動の様子を上に示しました。
(例によってCANVASですので表示されなかったらすみません)
溝の交点から二本の鞭毛が生えていて、その鞭毛で移動します。
横の鞭毛は体から離れる事はなく、溝の奥と薄い膜でつながっています。
その膜を鞭毛で動かして水流をつくり、回転と前進の推力をになうとのことです。
下向きの水流は溝の山が後ろで低いのとか、膜の付着位置によるのでしょうか?
後ろの鞭毛はおもに舵取りを受け持っているそうです。
Journal of Aero Aqua Bio-mechanisms , vol.3 (1) (p.79 - 84) , 2013.からのお話でした。
ただ、計算で求めると、回転するのですが、実際にはあまり回転しないらしいので、
何か回転を抑制する機構があるのではないかとコメントされています。
私見ですが、
縦の鞭毛がヘリコプターのテールローターのように回転を抑制しているのかなっと思っていますが・・・
あっ、縦溝も関係しているのかもしれませんねぇ。
(報告でもダンベル状の形や、でこぼこが、とコメントされていましたね)
渦鞭毛虫は、体にスクリューを巻きつけているのですね、素晴らしい。
渦鞭毛虫の運動の様子を上に示しました。
(例によってCANVASですので表示されなかったらすみません)
溝の交点から二本の鞭毛が生えていて、その鞭毛で移動します。
横の鞭毛は体から離れる事はなく、溝の奥と薄い膜でつながっています。
その膜を鞭毛で動かして水流をつくり、回転と前進の推力をになうとのことです。
下向きの水流は溝の山が後ろで低いのとか、膜の付着位置によるのでしょうか?
後ろの鞭毛はおもに舵取りを受け持っているそうです。
Journal of Aero Aqua Bio-mechanisms , vol.3 (1) (p.79 - 84) , 2013.からのお話でした。
ただ、計算で求めると、回転するのですが、実際にはあまり回転しないらしいので、
何か回転を抑制する機構があるのではないかとコメントされています。
私見ですが、
縦の鞭毛がヘリコプターのテールローターのように回転を抑制しているのかなっと思っていますが・・・
あっ、縦溝も関係しているのかもしれませんねぇ。
(報告でもダンベル状の形や、でこぼこが、とコメントされていましたね)
渦鞭毛虫は、体にスクリューを巻きつけているのですね、素晴らしい。
胡桃?、サッカーボール? ウズオビムシ Peridinium [アルベオラータ(繊毛虫以外)]
今日は、渦鞭毛虫のウズオビムシ(Peridinium)さんです。
この仲間は固い殻に覆われてます。
親戚にハダカオビムシ(Gymnodinium)さんがいて、言葉どおり殻がありませんねぇ。
写真では縦溝がわかりづらいですが、縦横に溝が刻まれていて、それぞれの溝に鞭毛が入っています。
アルベオラータ(Alveolata)のお仲間ですので、
皮膜の下に袋があり、そこに硬い殻を隠しているのですね(ペリクル:pellicleの下に殻をもつ)。
殻は数枚に分かれており、さながらサッカーボールのようで、その枚数で種類が分類されています。
実際のところ参考程度で、例外はたくさんあるようです。
以下に鎧板(thecal plates)配列の数え方を図示しておきましょう。
代表的なものは上から、
頂板(apical plate)、4枚
前帯板(precingular plate)、7枚
後帯板(postcingular plate)、5枚
底板(antapical plate)、2枚
で、頂板と前帯板の間に、前挿間板(anterior intercalary plate)、3枚
横溝板(cingular plate)、6枚
縦溝板(sulcal plate)、5枚
といった具合で、
4’、7’’、5’’’、2’’’’、3a、6c、5s、と記載します(順番はこのとおりではないですが)。
そのほか、頂孔板(Po:apical pore plate)、前頂孔板(X:canal plate)なども記載します。
(s:sulcal plateはその脇のt:transitional plateと合せて記載することもあるようです)
Marine Micropaleontology 96–97 (2012) 48–62.に数え方が少しのっていましたね。
なお、鎧板の位置を示すには、上から見て、反時計回りに
1’、2’、3’、4’といったように表します(頂板の場合、数に「’」をつけます)。
では今日はこの辺で・・・
この仲間は固い殻に覆われてます。
親戚にハダカオビムシ(Gymnodinium)さんがいて、言葉どおり殻がありませんねぇ。
写真では縦溝がわかりづらいですが、縦横に溝が刻まれていて、それぞれの溝に鞭毛が入っています。
アルベオラータ(Alveolata)のお仲間ですので、
皮膜の下に袋があり、そこに硬い殻を隠しているのですね(ペリクル:pellicleの下に殻をもつ)。
殻は数枚に分かれており、さながらサッカーボールのようで、その枚数で種類が分類されています。
実際のところ参考程度で、例外はたくさんあるようです。
以下に鎧板(thecal plates)配列の数え方を図示しておきましょう。
代表的なものは上から、
頂板(apical plate)、4枚
前帯板(precingular plate)、7枚
後帯板(postcingular plate)、5枚
底板(antapical plate)、2枚
で、頂板と前帯板の間に、前挿間板(anterior intercalary plate)、3枚
横溝板(cingular plate)、6枚
縦溝板(sulcal plate)、5枚
といった具合で、
4’、7’’、5’’’、2’’’’、3a、6c、5s、と記載します(順番はこのとおりではないですが)。
そのほか、頂孔板(Po:apical pore plate)、前頂孔板(X:canal plate)なども記載します。
(s:sulcal plateはその脇のt:transitional plateと合せて記載することもあるようです)
Marine Micropaleontology 96–97 (2012) 48–62.に数え方が少しのっていましたね。
なお、鎧板の位置を示すには、上から見て、反時計回りに
1’、2’、3’、4’といったように表します(頂板の場合、数に「’」をつけます)。
では今日はこの辺で・・・