頭ぁ~、どこいくんだぁ~ メソディニウム Mesodinium [繊毛虫]
こんどは、メソディニウム(Mesodinium)さんです。
二重の繊毛列をまとったりんご、あるいは洋ナシのような格好をしていて、
頭のてっぺんに木の枝よろしく毛が生えています。
上の繊毛はトゲ状で、下の繊毛はロケットの羽みたいです。(写真では羽が上を向いちゃってますね)
この方は、前回のラクリマリアさんの頭だけになった感じの繊毛虫です。
首を動かしすぎて、取れてしまったのでしょうか?
ちなみに「ヌケクビムシ」、「ヒトウバンムシ」とは呼ばれないようです。
体がない分さらに激しく、こちらはすっ飛んで、行ってしまいます。
Marine Biology Research, 2006; 2: 33-40.にその飛行の仕方がのっています。
体の周りの繊毛列を羽ばたくことにより、
プロペラ(水中なのでスクリューですか?)のはねのように使って、飛び回ります。
その他の特徴として前回の、ラクリマリア(Lacrymaria)さんもそうですが、
毒胞(toxicyst)と呼ばれる、毛胞(トリコシスト:trichocysts)に良く似た構造が、
頭部の繊毛の付け根付近にあります。
だいたい上図のような感じです。
J. Eukaryot. Microbiol., 59(1), 2012 pp. 20–39.
J. Eukaryot. Microbiol., 59(6), 2012 pp. 625–636.に詳しい構造が図示されていますね。
ちょっと形が異なりますが赤潮の原因となる、アカシオウズムシ(Mesodinium rubrum)のほうでしたね?
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