見つけたら届け出てないとねっ [エクスカバータ(ユーグレナ以外)]
今日は、動物(人も含む)に寄生する原虫(鞭毛虫)のなかま、ジアルジアさんです。
腸に寄生する鞭毛虫のなかま、ジアルジア=ランブル鞭毛虫(Giardia lamblia)です。
写真は犬の便を染色したものです。
さて、この方の名前は、はなはだ混乱していまして、一種なのか、一属なのか、
また、ランブル鞭毛虫(Giardia lamblia)で正しい名前なのか?Giardia intestinalisなのかホニャララです。
しかし実際には、5類感染症の一部として指定されている、届け出が必要な重要な感染症なのですね。
なので、「患者が発生するたび、診断した医師が、最寄りの保健所に届け出てください」といった具合です。
細かい形状は、フクロウの顔の面をかぶったヒトダマの様で、
顔の下から数本の鞭毛を生やしています。
大きさは上の写真の様な感じですね。
ライトギムザ染色をしているので、目玉(核)が二つ見えます。
鞭毛をムチのようにではなく、波のように動かして泳ぎ回ります。
おもに、お面の下の数本の鞭毛で前進し、左右の鞭毛で舵取りをするといった感じになります。
Proc Natl Acad Sci U S A. 2011 Aug 23;108(34):E550-558.に泳ぎ方の解説が、
PLoS Negl Trop Dis. 2011 Dec;5(12):e1442.にお面の解説がのっていますね。
お面の構造は、ventral disc microtubule arrayと呼ばれる、
微小な繊維を土台とした、層状の膜が、パルミエ(Palmier Pie)のような形で吸盤状になっています。
お茶目な顔をしているのですが、人にもうつりますのでご用心を。
さて、厚生省によると、診断は便、十二指腸液、胆汁の、
1)顕微鏡下でのジアルジア原虫の証明
2)酵素抗体法又はイムノクロマト法による病原体抗原の検出
3)PCR法による病原体の遺伝子の検出
のいずれかによるので、写真の様な虫をみつけたら、1)にあたりますね。
繰り返しになりますが、全数報告対象(5類感染症)で、
診断した医師は7日以内に最寄りの保健所に届け出なければならないのですが、
一般の方が見つけても届ける必要はないのでしょう?
まあ、万一、見つけたら医師にご相談された方がいいでしょうね。
嚢子(卵みたいなもの)は丈夫ですので、きっちり消毒してもなかなか感染力を失いません、
なので根絶はこれまた厄介なのでした。
元気な人は厄介になることはあまりないようですが・・・
腸に寄生する鞭毛虫のなかま、ジアルジア=ランブル鞭毛虫(Giardia lamblia)です。
写真は犬の便を染色したものです。
さて、この方の名前は、はなはだ混乱していまして、一種なのか、一属なのか、
また、ランブル鞭毛虫(Giardia lamblia)で正しい名前なのか?Giardia intestinalisなのかホニャララです。
しかし実際には、5類感染症の一部として指定されている、届け出が必要な重要な感染症なのですね。
なので、「患者が発生するたび、診断した医師が、最寄りの保健所に届け出てください」といった具合です。
細かい形状は、フクロウの顔の面をかぶったヒトダマの様で、
顔の下から数本の鞭毛を生やしています。
大きさは上の写真の様な感じですね。
ライトギムザ染色をしているので、目玉(核)が二つ見えます。
鞭毛をムチのようにではなく、波のように動かして泳ぎ回ります。
おもに、お面の下の数本の鞭毛で前進し、左右の鞭毛で舵取りをするといった感じになります。
Proc Natl Acad Sci U S A. 2011 Aug 23;108(34):E550-558.に泳ぎ方の解説が、
PLoS Negl Trop Dis. 2011 Dec;5(12):e1442.にお面の解説がのっていますね。
お面の構造は、ventral disc microtubule arrayと呼ばれる、
微小な繊維を土台とした、層状の膜が、パルミエ(Palmier Pie)のような形で吸盤状になっています。
お茶目な顔をしているのですが、人にもうつりますのでご用心を。
さて、厚生省によると、診断は便、十二指腸液、胆汁の、
1)顕微鏡下でのジアルジア原虫の証明
2)酵素抗体法又はイムノクロマト法による病原体抗原の検出
3)PCR法による病原体の遺伝子の検出
のいずれかによるので、写真の様な虫をみつけたら、1)にあたりますね。
繰り返しになりますが、全数報告対象(5類感染症)で、
診断した医師は7日以内に最寄りの保健所に届け出なければならないのですが、
一般の方が見つけても届ける必要はないのでしょう?
まあ、万一、見つけたら医師にご相談された方がいいでしょうね。
嚢子(卵みたいなもの)は丈夫ですので、きっちり消毒してもなかなか感染力を失いません、
なので根絶はこれまた厄介なのでした。
元気な人は厄介になることはあまりないようですが・・・
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