体中を回ります [線虫]
線虫つながりですが、今日はペットのお話です。
回虫の卵です。
犬の便から見つかったので、イヌ回虫(Toxocara canis)でしょうか?
大きさをはかってみましょう、
80μm以上あるので犬回虫で間違いなさそうですね。
この他に、いぬには、犬小回虫(Toxascaris leonina)といわれる種類が寄生するのですが、
小さいといってもそれほど違いはなく、
(通常、1.5倍くらい犬回虫のほうが大きいですが)
卵の殻がガサガサしているほうが犬回虫で、サラサラのほうが犬小回虫という感じです。
さて、生物がなぜ寄生するかというかですが、すごーく難しい話のようです。
なので、その答えは私にはわかりません。
単純に考えると、そこに住みかがあったからということなのでしょうか。
人間が宇宙に出たがるように、全ての生き物は広がって行こうとしますので、
ただそこに「住めるところがあったから」そう考えるのが自然でしょう。
利用可能なエネルギーがあって、そこにたどり着けさえすればそこは我が家なんでしょう。
とまあ、単純なことを回虫が考えるわけもなく、感染した後、体の中を右往左往なんですねぇ。
図は猫ですが、犬、猫とも同じようなものです。猫回虫(Toxocara cati)は胎盤を通過できないようですが。
卵の中で、ある程度発育した幼虫(L:Larva?)は2回脱皮して、
L2と呼ばれる状態で誰かに食べられるのを待っています。
便?とともに、食べられた卵は、小腸の中で孵化し、腸の壁を突き破り、血液の中へと・・・
血液の中ですごしていた幼虫は、様々な組織の中へと入り込みます。
このときには、L4と呼ばれる状態になっています。
運良く?、肺に到達した幼虫は、今度は気管をつたって口の方に戻り、
食道、胃、腸へとまた来た道をたどります。
はれて、腸の中で成虫となり卵を産むのでした。
(いろんな経路がありますが、おもなものは、気管を通るのでした)
いやあぁ、ミクロの決死圏さながらの大冒険でしょうか?
猫や、犬はたまったものではないでしょうが・・・
子猫や子犬が咳をしたら、ひょっとして幼虫が悪さをしているのかもしれません。
あっ、人も同じですよ、ヒト回虫(Ascaris lumbricoides)が。
追加)治療、疫学などは、
Vet Parasitol. 2013 Apr 15;193(4):398-403. がお勧めです。
具体的には感染が確認される宿舎では、
生後2,4,6、および8週目に駆虫し、6ヶ月まで毎月しましょうとのことです。
昔からある病気なのですが、根絶は難しそうです。
回虫の卵です。
犬の便から見つかったので、イヌ回虫(Toxocara canis)でしょうか?
大きさをはかってみましょう、
80μm以上あるので犬回虫で間違いなさそうですね。
この他に、いぬには、犬小回虫(Toxascaris leonina)といわれる種類が寄生するのですが、
小さいといってもそれほど違いはなく、
(通常、1.5倍くらい犬回虫のほうが大きいですが)
卵の殻がガサガサしているほうが犬回虫で、サラサラのほうが犬小回虫という感じです。
さて、生物がなぜ寄生するかというかですが、すごーく難しい話のようです。
なので、その答えは私にはわかりません。
単純に考えると、そこに住みかがあったからということなのでしょうか。
人間が宇宙に出たがるように、全ての生き物は広がって行こうとしますので、
ただそこに「住めるところがあったから」そう考えるのが自然でしょう。
利用可能なエネルギーがあって、そこにたどり着けさえすればそこは我が家なんでしょう。
とまあ、単純なことを回虫が考えるわけもなく、感染した後、体の中を右往左往なんですねぇ。
図は猫ですが、犬、猫とも同じようなものです。猫回虫(Toxocara cati)は胎盤を通過できないようですが。
卵の中で、ある程度発育した幼虫(L:Larva?)は2回脱皮して、
L2と呼ばれる状態で誰かに食べられるのを待っています。
便?とともに、食べられた卵は、小腸の中で孵化し、腸の壁を突き破り、血液の中へと・・・
血液の中ですごしていた幼虫は、様々な組織の中へと入り込みます。
このときには、L4と呼ばれる状態になっています。
運良く?、肺に到達した幼虫は、今度は気管をつたって口の方に戻り、
食道、胃、腸へとまた来た道をたどります。
はれて、腸の中で成虫となり卵を産むのでした。
(いろんな経路がありますが、おもなものは、気管を通るのでした)
いやあぁ、ミクロの決死圏さながらの大冒険でしょうか?
猫や、犬はたまったものではないでしょうが・・・
子猫や子犬が咳をしたら、ひょっとして幼虫が悪さをしているのかもしれません。
あっ、人も同じですよ、ヒト回虫(Ascaris lumbricoides)が。
追加)治療、疫学などは、
Vet Parasitol. 2013 Apr 15;193(4):398-403. がお勧めです。
具体的には感染が確認される宿舎では、
生後2,4,6、および8週目に駆虫し、6ヶ月まで毎月しましょうとのことです。
昔からある病気なのですが、根絶は難しそうです。
フジタコウイチロウセンセイの
世界ですね。
本で読むのは面白いですが
リアルには体験したくないですね
(-_-;)
by あとりえSAKANA (2015-01-17 10:51)
あとりえSAKANAさま、こんにちは。
藤田先生面白いですね。 きよみちゃんって、お腹に条虫を飼っておられたそうです。 すごいですよねぇ。
by dumbo (2015-01-17 11:03)