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カッチカチ [緑藻]

細胞壁をつかさどる終末は、カチカチのもとであるリグニン(lignin)によってなされます。
これは、細胞壁のセルロース、ヘミセルロースの隙間を埋めて固めるボンドのようなもので、
まえのFRPの例えでは、エポキシやウレタン樹脂に相当しますね。

緑藻では、Science,245,399(1989).にリグニン様物質の報告がありますが、
これは疑問視されているみたいです?

さて、いろいろな植物でリグニンを分類しますと。

リグニン
紅藻 -
緑藻 -
車軸藻 -
苔類 -
蘚類(ミズゴケ) -
ツノゴケ類 -
アグラオフイトン類
リニア類
ゾステロフィルム類
ヒカゲノカズラ類 H・Gリグニン
イワヒバ類 S・H・Gリグニン
ミズニラ類
シダ類 H・Gリグニン
裸子植物 H・Gリグニン
被子植物 S・H・Gリグニン

のようになるでしょうか。
前の表とは紅藻が異なっていますがまあそういうことはよくあるといいうことで?

リグニンの合成では、前駆物質からですが、Hリグニン→Gリグニン→Sリグニンのように反応が進みます。
この例では系統樹にマッチしているでしょうか?

New Phytologist (2010) 187: 273–285.からのお話でした。

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