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ミジンコの血球は1種類 [ミジンコ]

一般的な哺乳類の血液の中の白血球は、5種類程度あることは以前お話いたしましたが、
ミジンコさんではどうなっているのか気になったので調べてみました。

下記が節足動物の血液中にある細胞分類です。

無血球型 単血球型
Hemocyteless group Monohemocytic group
シオダマリミジンコ Tigriopus japonicus ブラインシュリンプ Artemia salina
オナガケンミジンコ Cyclops vicinus ホウネンエビ Branchinellites kugenumaensis
ウンモンフクロムシ Sacculina confragosa アジアカブトエビ Triops granarius
トゲカイエビ Leptestheria kawachieusis
ミジンコ Daphnia pulex
チョウ Argulus japonicus
ホソウミチョウ Argulus caecus
イカリムシ Lernaea cyprinacea
ウミボタル Vargula hilgendorfii
エボシガイ Lepas anatifera
アカフジツボ Megabalanus rosa

上は、血球が無い方や、1種の方ですね。
きのうご紹介した、ミジンコさんに流れていた細胞は、1種類ということのようです。


下は多種の方たちです。

多血球型
Polyhemocytic group
Group Ⅰ Group Ⅱ GroupⅢ Group Ⅳ Group Ⅴ
8種類の血球 4種類の血球 3種類の血球 2種類の 血球 好酸性大顆粒球
シャコ Oratosquilla oratoria アメリカンロブスター Homarus americanus ザリガニ Cambaroides japonicus オトヒメエビ Stenopus hispidus オオシロピンノ Pinnotheres sinensis
トゲシャコ Harpiosquilla harpax イセエビ Panulirus japonicus アメリカザリガニ Procambarus clarkia ヤマトヌマエビ Caridina japonica
フナムシ Ligia exotica ヤマトホンヤドカリ Pagurus japonicus モクズガニ Eriocheir japonicus ミナミヌマエビ Caridina denticulata
オカダンゴムシ Armadillidium vulgare イソガニ Hemigrapsus sanguineus スジエビ Palaemon paucidens
カギメリタヨコエビ Melita koreana ケフサイソガニ Hemigrapsus penicillatus アシナガスジエビ Palaemon ortmanni
クルマエビ Marsupenaeus japonicus ヒライソガニ Gaetice depressus ミナミテナガエビ Macrobrachium formosense
アカエビ Metapenaeopsis barbata アカテガニ Chiromantes haematocheir ヒラテテナガエビ Macrobrachium japonicum
サルエビ Trachysalambria curvirostris サワガニ Geothelphusa dehaani オニテナガエビ Macrobrachium rosenbergii
ニホンスナモグリ Callianassa japonica スナガニ Ocypode stimpsoni テナガエビ Macrobrachium nipponense
アナジャコ Upogebia major テッポウエビ Alpheus brevicristatus
キンセンガニ Matuta lunaris イソテッポウエビ Alpheus lobidens lobidens
マメコブシガニ Philyra pisum
イシガニ Charybdis japonica
フタホシイシガニ Charybdis bimaculata
ガザミ Portunus trituberculatus
タイワンガザミ Portunus pelagicus
ノコギリガザミ Scylla serrata
オウギガニ Leptodius exaratus

8種ってすごくありません?けっこうバリエーションがあるようです。

Journal of National Fisheries University 63 ⑴ 33-48(2014).からです。


さて、ミジンコさんは、赤血球は持っていません。
直接、血液中にヘモグロビンが流れているそうです。

それにしてはミジンコさんは赤くないですよね。
ほとんどが透明に近いのですが、酸素の濃度が低くなると、
ヘモグロビンの濃度が高くなり、赤くなるのだそうです。

面白いですよね、いろいろと。

比較生理生化学. Vol. 11 (1994) No. 4 P 311-317.からのお話でした。

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