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かく核しかじか [繊毛虫]

今日は核(≒遺伝子の入れ物)についてですね。

繊毛虫の代表?であるゾウリムシには核が2つあることはご存知と思います。
大核と小核ですね。
大核は生活に関係し、小核は生殖をになっています。

下は、ゴキさんの仲間のオキシトリカ(Oxytricha)の接合(有性生殖?)についての図示です。
オキシトリカの細胞分裂.png
ざっとこんな感じでゾウリムシさんと大差はないのですが、複雑ですね。

この、大核(macronucleus:MAC)と小核(micronucleus:MIC)のあいだで、遺伝子の組み換えが起こっていて、
かなり色々なことが起こっているようです。
ここでは、RNAが関与していて、DNA→RNA→DNA?みたいなことが起こっているようです。

小さい生き物なのですがすっごく複雑なのですね。

Curr Opin Microbiol. 2009 Dec;12(6):638-43.からのお話でした。
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コメント 5

ワンモア

小さいけど複雑><
だから生命って面白いともいえますね^^
by ワンモア (2016-03-13 14:50) 

dumbo

ワンモアさま、ナイス、コメントありがとうございます。
本当に複雑です、何もここまでっていうことが日常的に行われているので不思議でなりませんね。
by dumbo (2016-03-13 15:19) 

ligia

小核の振る舞いはなんとも不思議です。
逆転写までやっているのですか?
by ligia (2016-03-13 20:21) 

dumbo

ligiaさま、ナイス、コメントありがとうございます。
ここのところは、RNA誘導型DNA修復?というような解釈のようです。
要するに、小核DNAから転写されたRNA=scnRNAs (scan RNAs)が、
溶けた大核DNAからのRNA群の必要な部分を選択し、
その部分のDNAを新しい娘細胞の大核DNAとするといった具合のようです。
(文献の図3あたりです)
その際にどんな酵素が働いているかはまだ研究途中のようで、この辺が詳しく解ると面白いと思いますがもうちょっと時間が必要なのかもしれません。
(すでにそんな論文があるかもしれませんがちょっと探しきれませんでした。)
すみませんあいまいなご返事で。
by dumbo (2016-03-14 10:15) 

ligia

ありがとうございます。
独自のシステムが進化しているんですね・・・面白いです。
by ligia (2016-03-14 11:47) 

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