カカオ キクリディウム Cyclidium

ウンパルンパが頭にかぶってどんどこ、どんどこって面白いですよねぇ。
そんな形の繊毛虫のお話です。
ぜんぜん似てない？
（やっぱり電子顕微鏡の写真でないとだめかなぁ）

切れの無い写真のせいでしょう。もうチョッといいのが撮れたら差し替えましょう。
今日はこれでご勘弁を。

小型の繊毛虫のキクリディウム（Cyclidium）さんです。

さて、こちらも繊毛が全身に生えているのですが、小さいのでまばらに見えますね。
頭から尾っぽまですじが入ったカカオの実（種ではなくそれが入っているさやです）のようになっていて、
すじのへこみの部分に繊毛が並んでいます。

Cyclidium citrullusでは１４列並んでいるそうです。
さらに口にもすじがあるので全部のすじの数はそれより１、２本多いです。
Lauterbornia 38: 9-17, D-86424 Dinkelscherben, 2000-06-15.によります。

もう一つの特徴が波動膜（paroral membrane）と呼ばれる、密度の濃い繊毛列で帆のように見えます。

Cyclidium glaucomaでは体に１０あるいは１１本のすじがあり、
波動膜は口の周りに「し」の字状に密生しています。
さらに、口部の内側に数列の繊毛を持っています。
J. Cell Sci. 61, 1-30 (1983)によります。

最後に、尾っぽに長めの繊毛が１本あります。なので上の写真は上下が逆ってことでしょうね。

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