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ピレノイド、どんな形? [緑藻]

ピレノイドはCCM(炭素濃縮機構)として役立っているだろうことはお話いたしましたが、
全ての緑藻たちにあるわけではなく、その形も千差万別です。(もちろん数も)

その違いによっていろいろと分類されているわけです。

ピレノイドの周囲のデンプン質の殻の有無と、ピレノドを貫通するチラコイド(Thylakoid)膜の有無による、
細長い方たちの分類がありましたので、ご紹介しておきましょう。

starch envelope ピレノイド貫通チラコイド
Ankistrodesmus bibraianus + +
Ankistrodesmus fusiformis - +
Ankistrodesmus gracilis + -
Ankistrodesmus stiitatus - +
Kirchnerela aperta + +
Monoraphidium braunii + +
Monoraphidium dybowskii + -
Monoraphidium neglectum - -
Monoraphidium terrestre - +
Podohedriella falcata - -
Quadrigula dosterioides + +

Journal of Phycology Volume 37, Issue 5, pages 852–865, October 2001.からになります。
(ピレノドを貫通するチラコイドはCO2(結合した物質?)を輸送する経路ではないかと考えられています。)


また、ピレノド自体の形状も詳しく調べられています。

以下は、クラミドモナス(Chlamydomonas)に対するものですが、
Bulletin of Plankton Society of Japan Vol,32,No.2,pp.111-123,1985.では、A~Fの7種類。
Russian Journal of Plant Physiology.Vol.47,No.5,2000,pp.655-659.では、
Ⅰ~Ⅴで、Ⅲが2つに分かれているので6種?に、
それぞれ分類されています。

この形状の違いによる機能についてはまだ解っていないことが多いようですね。

では、今日はこのへんで。

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