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始めはチューブでしょ? [緑藻]

お久しぶりでした、dumboです。
暑いですねぇ、やっぱTUBEってわけではないのですが、

ツヅミモさんのあの独特の形状はどのようにして作られるのかを調べているうちに、
どんどん面白いところが出てきてしまい、
このままいくと、ブログを更新できない気がしてきましたので・・・
一人で楽しむのもなんですので途中経過的で申し訳ございませんがそのお話です。


さて何所からはじめますか・・・
ツヅミモさんは緑藻ということですから、まずは細胞壁の形作られかたから進めましょう。


植物の細胞壁はセルロース(cellulose)からなるというのはご存知と思います。
セルロースはデンプンの高分子に良く似ていて、デンプンの単糖が1つおきに反転した構造ですね。

セルロースを合成する部分はかなり理解されてきて、細胞膜にあるCSC(cellulose synthesis complex)とか、
セルロース合成酵素複合体とか、ターミナルコンプレックス(TC)とか呼ばれる構造体により合成され、
細胞膜の外へと繋がっていきます。

そのセルロース繊維の束の並び方によって、形状が決定され、
ばらばらの時は全体に広がるように、
平行して並ぶと(面白いことに直行方向に成長らしいですね)細長く細胞が成長します。

では、その並び方のもとは何か?というのが今日のきもで、
表層にある微小管:CMT(cortical microtubules)の並びで決定されているのでは?ということです。

図示するとこんな感じでしょうか(ほとんど下記参考そのままですが)
細胞壁の構造.png
細胞膜直下の微小管に沿って、セルロースを合成する酵素の集合体が配置されるとのことです。

もちろん、例外もあるようですので、今後の報告が待たれるところですが、
微小管は動物細胞などでも、骨格を担う構造決定分子ですので、その延長線なのでしょう。

どちらが先というと、●×△なのですが・・・

New Phytologist (2010) 185: 369–385.からのお話でした。

久しぶりですがお付き合い頂いている方には、感謝、感謝、感謝です。
では、また。

追加)
Trends Plant Sci. 2012 Nov;17(11):666-74.に
微小管に、cellulose synthesis complexが付着する様子が図示されていました。
ご興味がおありの方はご覧下さい、きれいな図ですよ。

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コメント 2

majyo

しばらく更新が空いていましたから
ちょっと心配になりましたが
夢中になっているものがあったようで安心しました
相変わらず、質問も出来ないレベルですが・・・・
by majyo (2015-05-26 13:02) 

dumbo

majyoさま、ナイス、コメントありがとうございます。
いろいろとしていたら、
ブログのほうが後回しになってしまいました。
中途半端よりは十分に溜まってからのほうが味が出ると思いまして・・・
ご心配頂き、申し訳ございません。
今後とも宜しくお願いいたします。
by dumbo (2015-05-26 18:25) 

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