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隙間を作ってはめ込みます。F1-ATPase [その他(全ての生物)]

どうして合成するのに回転するかで、前日の続きです。

Science 333, 755-758 (2011). によると、

βユニットと、αユニットの隙間にATP、ADPが結合するとのことで、
隙間を作るためにγユニットが回転するのではないかと考えられそうです。
そのため、γ:ガンマユニットはカムのようにヒシャゲた構造をしているようです。

(参考は、中心のγユニットが無い状態でATPを結合させると、
2種6個のユニットが歪むようすが示されています。→合成とは逆の分解ですね)


で、図示してみましょう。
F1ATPase_move.gif
黄色がADPで、紫色がATPですね。
軸は360°で1周期ですが、合成を中心として考えると120°で1周期?でしょうかね。
(参考はADP+Pi→ATPですので、あくまで私の想像図ですが)



回転を合成に変換する見事な仕組みでした。


ところで、H+が10個で、3ATPが合成可能な感じですが、これでOKなのでしょうか○×△?


そうそう、ミトコンドリア1個につき10,000個以上あるそうです。
細胞1個につきミトコンドリアが10個と少なめに見積もって、
体の中に、3.72 × 10^13個の細胞がありますので、
1×10^4 × 10 × 3.72 × 10^13 個ものマイクロモーターを我々は日夜回し続けているのですね。

(3.72×10^18 = 3720京個!  あってるかな?)

体細胞数は、Annals of Human Biology Volume 40, Issue 6, 2013.に出ていますね。
タグ:ATPase
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