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め [昆虫]

きょうは、本のご紹介からです。

P1250090.JPG
「insiders/ビジュアル博物館 昆虫とクモ (図鑑)」です。

昆虫とクモについて一通りの事が学べる本で、振り仮名がふってあれば子供に奨めるのですが、
大人の絵本となっています。

入門書として載っている言葉から、たとえば、「昆虫、単眼」でググって頂くとさらに理解が深まりますでしょうか。


今日は以前トンボの眼でご紹介した昆虫の眼についてもう少し詳しくということです。

まずは数から行きましょうか?


前回ご紹介した、ミンミンさんです。
ミンミンゼミ01.jpg
昆虫にみんな言えることですが、個性的な顔ですよね。

さらに近寄ってみましょう、
ミンミンゼミ02.jpg
何やら三つの赤い点がありますね、これが単眼(ocellus)です。
一般的に複眼(compound eye)と言われるのは、写真左のもので、小さな眼が集まって大きな目として機能しています。


ここで疑問がひとつ・・・ なぜ3つなの???


どうやら原始的には4個で、三角の下部分の一つは2つであったらしいです(対:つい、ということ)。
なので、先祖帰り?としてまれに4個の単眼を持った昆虫が生まれるらしいです。
Kontyfi, 35 (2): 117−118,1967、によります。


さらに面白いことに、昆虫の幼虫では、側単眼(stemma)という眼を持っているのですね。
これは、成虫では複眼と機能しているものに近い働きがあるとのことです。
(まばらになった複眼?)
比較生理生化学 Vol.8, No.1 (1991) 13-21、からです。


ちなみに、クモは単眼でして、大きな眼は昆虫のものとは全く異なっているのでした。


ところで、ミジンコさん達はというと、ケンミジンコではノープリウス眼(nauplian eye)というものと、
普通のミジンコ?さんは、複眼(複眼compound eyesと、種により中央眼median eye≒ノープリウス眼)と、これまた違っているらしいですね。


簡単な分類でよければ、複眼(6個以上)>単眼(8~3個)>ノープリウス眼(3個以下)、と数が違いますが、
うーん、難しい。


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コメント 8

hirometai

dumbo様
単眼と複眼といくつも眼があるのですね。
いち早く察知して逃げるのでしょうか?
でも、アップにすると怖い顔ですね。(-_-;)
by hirometai (2016-08-02 17:03) 

dumbo

hirometaiさま、こんにちは。
色々あるようです。
大きな眼は、細かいものを、小さい目は全体的なたとえば方向や、
時間?などを感知しているようです。
細かいことはそのうちお話したいと思っています。
by dumbo (2016-08-02 17:34) 

原みつる

個性的な顔・・・ってか怖い。
下手なB級映画のモンスターよりこっちのほうが怖いです~^^
by 原みつる (2016-08-02 19:36) 

majyo

虫に刺されて単眼になった身としては
とても面白いです。
セミさんの鳴き声今日はいっぱい聴きました
単眼に複眼、目をいっぱい持っているのですね
by majyo (2016-08-02 19:39) 

ワンモア

うひょー、アップで見ると背中が続々します(笑)
生命って凄いですよね〜。
by ワンモア (2016-08-03 00:26) 

dumbo

原みつるさま、こんにちは。
もっと怖い写真がたくさん~んん
ありますよ~ぉ~
ゴキブ○が良いですかぁあ~
by dumbo (2016-08-03 15:21) 

dumbo

majyoさま、こんにちは。
不謹慎ですみませんでした、毒のある生物は色々いますので
毛虫とか、蜂とか怖いですね。
私も以前蜂に刺されましたので、2度目はただでは済まないかもしれません。
気をつけないといけませんでした。
by dumbo (2016-08-03 15:26) 

dumbo

ワンモアさま、こんにちは。
拡大すると、さらに細かい構造が続きます。
きっと、素粒子までいかないと原理が解らないのでしょうね。
神秘ですね。
by dumbo (2016-08-03 15:27) 

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