赤いケンミジンコ エクトキクロプス Ectocyclops [ミジンコ]
久々に登場のケンミジンコさんで、新人さんです。
エクトキクロプス(Ectocyclops)さんです。
実際に見ると赤い色をしているのですが、暗視野では解りづらいでしょうか?
特徴のある第5脚です。じかに毛が3本出ているのですね。
もはや足とは呼べません。
尾叉背面には小さい、とげとげが並んでいます。解りますか?
さて以前のケンミジンコさんの分類には載っていませんので、補完しておきましょうね。
ではこの辺で。
エクトキクロプス(Ectocyclops)さんです。
実際に見ると赤い色をしているのですが、暗視野では解りづらいでしょうか?
特徴のある第5脚です。じかに毛が3本出ているのですね。
もはや足とは呼べません。
尾叉背面には小さい、とげとげが並んでいます。解りますか?
さて以前のケンミジンコさんの分類には載っていませんので、補完しておきましょうね。
ではこの辺で。
甲殻類の心臓と血管 [ミジンコ]
甲殻類(Crustacea)たちの心臓はどうなっているのか?気になりましたので調べてみました。
分類と、形態の特徴は下図になります。
若干古い報告からの引用ですので、違っているところもあると思います。
ケンミジンコさんには心臓がある方もおられるのでしょうか?
AMER. ZOOL., 39:199-214 (1999).からのお話でした。
分類と、形態の特徴は下図になります。
若干古い報告からの引用ですので、違っているところもあると思います。
ケンミジンコさんには心臓がある方もおられるのでしょうか?
AMER. ZOOL., 39:199-214 (1999).からのお話でした。
ケンミジンコ? テルモキクロプス Thermocyclops [ミジンコ]
で、ケンミジンコさんはというと、どうやら心臓は無いようです。
結構違った種類ということのなので納得といったところなのでしょうか。
体の動きで血液(体液?)を循環させるようです。
なので、今日は新顔さんのご紹介でも。
テルモキクロプス(Thermocyclops)さんです。
貯精嚢がアサガオケンミジンコに似ているのですが、
尾っぽの毛(caudal seta)が湾曲しているのが特徴ですね。
(ミジンコさんの右側の毛:剛毛が1本とれちゃてますね)
第5肢です。
ケンミジンコの分類はこちらです。
結構違った種類ということのなので納得といったところなのでしょうか。
体の動きで血液(体液?)を循環させるようです。
なので、今日は新顔さんのご紹介でも。
テルモキクロプス(Thermocyclops)さんです。
貯精嚢がアサガオケンミジンコに似ているのですが、
尾っぽの毛(caudal seta)が湾曲しているのが特徴ですね。
(ミジンコさんの右側の毛:剛毛が1本とれちゃてますね)
第5肢です。
ケンミジンコの分類はこちらです。
心臓、血管、血液??? [ミジンコ]
ミジンコさんには血管が無いのに、流れが整然としているのが気になりませんか?
で、調べてみました。
下図がミジンコの循環の模式図です。
からくりは緑色の隔膜で、この膜が流れを制御しているようです。
(図示はしていませんが、縦にも脚に出入りする血液を区切る膜があるようです。)
橙色と赤色が動脈系で、青と黄色が静脈系のようなかんじなのでしょうか?
分子レベルの仕掛けとまではいきませんが、結構巧妙な構造をしているのですね。
The Journal of Experimental Biology 202, 3089–3099 (1999).と、
The Journal of Experimental Biology 207, 683-696 (2004).からのお話でした。
そうそう、心臓はというと、
こんな感じに切れ込み(心門:ostium)がある1心室(1心房?)で、蓋がぱかぱかとしているようです。
青色が流入で、赤が流出です。
(全体がしぼむのか、あるいは、中に何かあるのか探したのですが解らなかったので、想像も加味しています)
心臓の切れ込みに血球が流れ込んでいますね。
(わかりやすく血球を赤く色付けしています)
では、また。
10/22追加)こちらに膜の写真をアップしました。よろしければどうぞ。
で、調べてみました。
下図がミジンコの循環の模式図です。
からくりは緑色の隔膜で、この膜が流れを制御しているようです。
(図示はしていませんが、縦にも脚に出入りする血液を区切る膜があるようです。)
橙色と赤色が動脈系で、青と黄色が静脈系のようなかんじなのでしょうか?
分子レベルの仕掛けとまではいきませんが、結構巧妙な構造をしているのですね。
The Journal of Experimental Biology 202, 3089–3099 (1999).と、
The Journal of Experimental Biology 207, 683-696 (2004).からのお話でした。
そうそう、心臓はというと、
こんな感じに切れ込み(心門:ostium)がある1心室(1心房?)で、蓋がぱかぱかとしているようです。
青色が流入で、赤が流出です。
(全体がしぼむのか、あるいは、中に何かあるのか探したのですが解らなかったので、想像も加味しています)
心臓の切れ込みに血球が流れ込んでいますね。
(わかりやすく血球を赤く色付けしています)
では、また。
10/22追加)こちらに膜の写真をアップしました。よろしければどうぞ。
ミジンコの血球は1種類 [ミジンコ]
一般的な哺乳類の血液の中の白血球は、5種類程度あることは以前お話いたしましたが、
ミジンコさんではどうなっているのか気になったので調べてみました。
下記が節足動物の血液中にある細胞分類です。
上は、血球が無い方や、1種の方ですね。
きのうご紹介した、ミジンコさんに流れていた細胞は、1種類ということのようです。
下は多種の方たちです。
8種ってすごくありません?けっこうバリエーションがあるようです。
Journal of National Fisheries University 63 ⑴ 33-48(2014).からです。
さて、ミジンコさんは、赤血球は持っていません。
直接、血液中にヘモグロビンが流れているそうです。
それにしてはミジンコさんは赤くないですよね。
ほとんどが透明に近いのですが、酸素の濃度が低くなると、
ヘモグロビンの濃度が高くなり、赤くなるのだそうです。
面白いですよね、いろいろと。
比較生理生化学. Vol. 11 (1994) No. 4 P 311-317.からのお話でした。
ミジンコさんではどうなっているのか気になったので調べてみました。
下記が節足動物の血液中にある細胞分類です。
無血球型 | 単血球型 |
---|---|
Hemocyteless group | Monohemocytic group |
シオダマリミジンコ Tigriopus japonicus | ブラインシュリンプ Artemia salina |
オナガケンミジンコ Cyclops vicinus | ホウネンエビ Branchinellites kugenumaensis |
ウンモンフクロムシ Sacculina confragosa | アジアカブトエビ Triops granarius |
トゲカイエビ Leptestheria kawachieusis | |
ミジンコ Daphnia pulex | |
チョウ Argulus japonicus | |
ホソウミチョウ Argulus caecus | |
イカリムシ Lernaea cyprinacea | |
ウミボタル Vargula hilgendorfii | |
エボシガイ Lepas anatifera | |
アカフジツボ Megabalanus rosa |
上は、血球が無い方や、1種の方ですね。
きのうご紹介した、ミジンコさんに流れていた細胞は、1種類ということのようです。
下は多種の方たちです。
多血球型 | ||||
---|---|---|---|---|
Polyhemocytic group | ||||
Group Ⅰ | Group Ⅱ | GroupⅢ | Group Ⅳ | Group Ⅴ |
8種類の血球 | 4種類の血球 | 3種類の血球 | 2種類の 血球 | 好酸性大顆粒球 |
シャコ Oratosquilla oratoria | アメリカンロブスター Homarus americanus | ザリガニ Cambaroides japonicus | オトヒメエビ Stenopus hispidus | オオシロピンノ Pinnotheres sinensis |
トゲシャコ Harpiosquilla harpax | イセエビ Panulirus japonicus | アメリカザリガニ Procambarus clarkia | ヤマトヌマエビ Caridina japonica | |
フナムシ Ligia exotica | ヤマトホンヤドカリ Pagurus japonicus | モクズガニ Eriocheir japonicus | ミナミヌマエビ Caridina denticulata | |
オカダンゴムシ Armadillidium vulgare | イソガニ Hemigrapsus sanguineus | スジエビ Palaemon paucidens | ||
カギメリタヨコエビ Melita koreana | ケフサイソガニ Hemigrapsus penicillatus | アシナガスジエビ Palaemon ortmanni | ||
クルマエビ Marsupenaeus japonicus | ヒライソガニ Gaetice depressus | ミナミテナガエビ Macrobrachium formosense | ||
アカエビ Metapenaeopsis barbata | アカテガニ Chiromantes haematocheir | ヒラテテナガエビ Macrobrachium japonicum | ||
サルエビ Trachysalambria curvirostris | サワガニ Geothelphusa dehaani | オニテナガエビ Macrobrachium rosenbergii | ||
ニホンスナモグリ Callianassa japonica | スナガニ Ocypode stimpsoni | テナガエビ Macrobrachium nipponense | ||
アナジャコ Upogebia major | テッポウエビ Alpheus brevicristatus | |||
キンセンガニ Matuta lunaris | イソテッポウエビ Alpheus lobidens lobidens | |||
マメコブシガニ Philyra pisum | ||||
イシガニ Charybdis japonica | ||||
フタホシイシガニ Charybdis bimaculata | ||||
ガザミ Portunus trituberculatus | ||||
タイワンガザミ Portunus pelagicus | ||||
ノコギリガザミ Scylla serrata | ||||
オウギガニ Leptodius exaratus |
8種ってすごくありません?けっこうバリエーションがあるようです。
Journal of National Fisheries University 63 ⑴ 33-48(2014).からです。
さて、ミジンコさんは、赤血球は持っていません。
直接、血液中にヘモグロビンが流れているそうです。
それにしてはミジンコさんは赤くないですよね。
ほとんどが透明に近いのですが、酸素の濃度が低くなると、
ヘモグロビンの濃度が高くなり、赤くなるのだそうです。
面白いですよね、いろいろと。
比較生理生化学. Vol. 11 (1994) No. 4 P 311-317.からのお話でした。
心臓、血管、血液? [ミジンコ]
主はここに [ミジンコ]
すみません、撮影にかまけて、ブログを忘れていました。
前は殻だけでしたが、ちょうど脱皮するところの写真が撮れました。
ぶれぶれですが・・・ね。
ちなみに、アサガオケンミジンコ(Mesocyclops)のオスでしょうか?。
では、よい一日を。
あ、もう夜でしたね。
では、よい夢を。
前は殻だけでしたが、ちょうど脱皮するところの写真が撮れました。
ぶれぶれですが・・・ね。
ちなみに、アサガオケンミジンコ(Mesocyclops)のオスでしょうか?。
では、よい一日を。
あ、もう夜でしたね。
では、よい夢を。
ボディビルダー オオケンミジンコ Macrocyclops [ミジンコ]
男の子?です アサガオケンミジンコ Mesocyclops [ミジンコ]
底にも、あそこにも ソコミジンコ Harpacticoida [ミジンコ]
ソコミジンコ(Harpacticoida)さんです。
水の底にひそんでいるミジンコさんで、細身ですね。
砂や、泥も一緒にすくうと見つかって、意外とおっとりしています。
明視野では、こんな感じです。
ソコミジンコの代表的な形は下です。5脚がちゃんとしているのですね。
体の外観による分類は、
Korean J. Syst. Zool. 9(2), December 1,1993. 203-220.に上のようなものがありました。
何所に当てはまるのかなかなか難しいですね。
うーん。
一般的なケンミジンコの体はこちらをご覧下さい。
では、よい一日を。
水の底にひそんでいるミジンコさんで、細身ですね。
砂や、泥も一緒にすくうと見つかって、意外とおっとりしています。
明視野では、こんな感じです。
ソコミジンコの代表的な形は下です。5脚がちゃんとしているのですね。
体の外観による分類は、
ほっそりし、わずかに中央が凹んだ体 | メスは7分割された第1触角;オスは第2内肢を形成しない = Harpacticella | メスの第5外肢は細長い(縦が横の約2.5倍)、5本剛毛;海産 = Harpacticella oceania | ||
メスの第5外肢は四角形(縦が横の約1.4倍)、7本剛毛;汽水 = H.itoi | ||||
メスは8、9分割された第1触角;オスは第2内肢を形成 | 外触角は2分割;オスは第3外肢が肥大 = Harpacticus | メスは第2外肢に1本剛毛を持つ2本の足 | メスは第3外肢に5本剛毛を持つ2本の足 = H.nipponicus | |
メスは第3外肢に3本剛毛を持つ2本の足 = H.compsonyx | ||||
メスは第2外肢に2本剛毛を持つ2本の足 = Harpacticus uniremis | ||||
外触角は3分割;オスは第3外肢が肥大しない = Tigriopus japonicus | ||||
広く、強く中央が凹んだ体 = Zaus | 第2外肢に内側に剛毛を持つ足 = Zaus unisetosus | |||
第2外肢に内側に2本の剛毛を持つ足 = Z.robustus |
Korean J. Syst. Zool. 9(2), December 1,1993. 203-220.に上のようなものがありました。
何所に当てはまるのかなかなか難しいですね。
うーん。
一般的なケンミジンコの体はこちらをご覧下さい。
では、よい一日を。